2011年09月01日

下妻物語:倫理学史上に残る名台詞?

前略。

「抜けさせて貰うよ、こんな仲良しクラブ。
 こっちから願い下げさ。人は最期は一人なんだよ。

 徹夜で語り合って、手を絡いで抱き合って眠っても、
 違う夢を見るんだよ。だからこそ、人は人に影響を受けたり、
 人を大切に思ったり、その人間の生き様を尊重出来るじゃねーのか。

 ―こいつはよ、あたいが一番辛い時、傍にずっと一緒にいてくれた。
 でもこいつはあたいに、優しい言葉を何一つ掛けてこなかった。

 あんたらなら、適当な言葉を掛けてくるだろ―な。

 でもその言葉はあたいのことを想って掛けているんじゃない。
 そこには、自分はお前を心配してるんだ、
 味方なんだよということを主張して、
 だから私のことも見捨てないでくれよっていう
 損得勘定しかね―んだよ。

 損得勘定がしたいなら、
 真面目に学校で数学のお勉強でもしていなよ。
 大学行って、経済学でも専攻しなよ。
 
 ―知っているんだよ、こいつは。
 どんなに頑張っても、人は人の悲しみや苦しみのすべてを
 共有出来ないってことを。
 
 その全てを肩代わりするなんて出来ないってことをよ」

 後略。

 (小説「下妻物語」より)
タグ:下妻物語
posted by 峠 鬼寛 at 05:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/223546050
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。